久々に、世界が広がる感覚がした。
年末年始、アマテラスの暗号という本を読みました。
神道とはなにか?
天皇家の正統性とは?
日本人はどこからきたのか?われわれにとってタブーでありつづけた、古代史究極の謎。
──その鍵は最高神“アマテラス”、そして宮中最大の秘祭 “大嘗祭”に封印されていた……
「ダ・ヴィンチ・コード」を凌ぐ歴史ミステリーが、禁忌の秘史に迫る!
amazonより引用
アマテラスというのは皆さんご存じの日本神話に出てくる太陽神、天照大御神のこと。
この本は、天照大御神のみに留まらず、日本神話には大きな謎が隠されており、それを主人公の賢司と共に調査し秘密を暴いていく物語。
この小説における神名、神社、祭祀、宝物、文献、伝承、遺物、遺跡に関する記述は、すべて事実にもとづいています。
amazonより引用
とあるように、物語に出てくる謎や考察はすべて筆者が調査した事実に基づいています。
この小説で言及されている大きな謎とは、いわゆる「日ユ同祖論」+αのこと。古代日本にユダヤ民族が渡来し、日本神話に大きな影響を与えているとする説のことです。この本では実際は日ユ同祖論を少し発展させた考察がなされていますが、上手く説明ができません…。詳しくは本書をご覧ください。
日ユ同祖論自体は昔から考察されているようで、1900年代には様々な考察本なども出版されていたようです。私はこの本を読んで初めて知ったので、両者の共通点の多さには驚くばかりでした。
一方で
本当かな?こじつけでは?
と感じる部分も多くあったし、なにせ古代のことなので科学的に立証するのも難しい。あくまで一つの説として楽しむくらいがちょうどいいのかなと感じています。
今を知るために、歴史を学ぶ
これまでも日本の歴史や神道に興味はあったのですが、あえて勉強しようと行動することはありませんでした。
そんな私がどうして今回アマテラスの暗号を読んだのかというと、世界各地で起きている戦争や紛争が1つ目の動機です。この戦争や紛争がどうして起こされているのか。その背景にある歴史を学ばなければ、今起こっていることを理解することはできません。
なので世界各地の神話や宗教を学んでみようと思ったのです。
そしてもう一つの理由が、この本を読んだから。
最近色んな所で聞く「ウェルビーイング」。この本は日本に根付いている文化を掘り起こし、世界各国と日本とはウェルビーイングの捉え方が違うのではないかということを論じています。確かに、他の国にはあまりない日本特有の感覚ってありますよね。例えば、「侘び寂び」とか。
この本を読んで、その感覚はどこからきているのか?ということに興味を持ち、日本人の感覚を創り上げてきた神道、ひいては日本神話を学んでみようと思いました。
アマテラスの暗号は、神道の本を探しているときに偶然発見し、表紙に惹かれたのがきっかけ。私が学びたいと思っていたものとは少しベクトルが違っていましたが、新しい発見が沢山あった本でした。
今は世界の神話を幅広く解説している本を読んでいて、これが終わったら宗教を学んでみようかなと思っています。
仕事柄ビジネス書を読むことが多いのですが、内容にあまり興味が持てなくて…。本を読むのが面倒くさい、つらい…と感じることもありましたが、小説を読むことや歴史を学ぶことは久しぶりに面白いと感じることが出来ました。
やっぱり学ぶことは楽しいし面白い。久しぶりにその感覚を思い出したような気がします。
どうしても仕事関係の本を読むことが多くなってしまうけど、たまには自分自身に栄養を与えるために、仕事に関係のないことだって沢山学んでいきたいなと感じました。
時間は有限なので、優先順位を見極めながらバランスよくね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
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