センスってなんだろうな。
Audibleでたまたま目に付いたこの本を聴いてみました。
「くまモン」アートディレクションなどで話題の、日本を代表するデザイナー発「センスの教科書」。センスは生まれついたものではなく、あらゆる分野の知識を蓄積することで向上することを説く。顧客の嗜好が多様化する時代、スキルよりもセンスを磨くことで、仕事を成功させるノウハウを紹介する。
amazonより引用
著者の水野さんは、概要にあるとおり、くまモンのアートディレクションをされた方なんだそうです。私もそうですが、水野さんと言われてピンと来なくても、くまモンと言えば日本中のほとんどの人が「あぁ!」と思うんじゃないでしょうか。
そんなセンスの塊のような方が書いた本だからこそ、説得力のある内容でした。
私が気になった内容はこちら。
- センスとは生まれ持ったものではない。知識の集約である。
- センスは美術や音楽などの芸術面に限った話ではない。立ち振る舞いや仕事の1つの作業を取っても、それぞれにセンスは現れる。
- センスが良くなるには、まずは標準(スタンダード)なものを知ることが重要。
- それと同時に、客観的な視点も必要。例えば、自分の「着たい服」と「似合う服」は別…といった感じ。
まず冒頭から、「センスは生まれ持ったもの」という固定概念を打ち砕かれます。稀に、生まれつきセンスが良い人もいるかもしれないが、それは一部の天才の話。
筆者ですら、デザインやディレクションをする際は自分がこれまで蓄積してきた膨大な知識から、最適なものを選んでいるということです。
センスが良い部分と悪い部分
私はよく持っている物のセンスが良いと褒められます。夫は服を買う時、「似合うものを選んでくれるから」という理由で必ず私に選ばせるくらいです。
でも、私は私自身に似合う服を選ぶのは苦手です。なんか、自分で服を選んでも似合わないんです。
ある面ではセンスが良く、ある面ではセンスが悪い。
私はこの現象をずっと
なんでだろう?
と悩んでいたのですが、この本を読んでやっと腑に落ちました。私は自分自身の外見に対しての深い知識や客観的な視点を持っていなかったんだなと。
対して夫のことは毎日見ていて体型や骨格、似合いそうな色なんかも熟知しています。
同じ「服を選ぶ」という行為でも、その対象が自分かそれ以外かでセンスを発揮できるかどうかが変わる。これがまさに「センスは知識からはじまる」ということなんだろうな。
大事なのは、学ぶ姿勢を忘れないこと
私はセンスがない、向いていない
センスが良ければ、もっと自分にはいろんな可能性があったのかな
と思うことって日常でよくあることですよね。
でもこの本を読むと、そんな風に落ち込む必要なんてないんだな、ということが良く理解できました。
第一線で活躍している人は、自分とは比べ物にならないくらい勉強をされている。当たり前なんだけど、このことを改めて実感しました。
だから、
- センスの良い仕事がしたい
- センス良く生きたい
と思ったとき、自分自身で学ぶ姿勢を忘れなければ、それは自分で叶えられる。別の努力は必要になるけど、頑張り次第でセンスは磨くことが出来る。
これってすごく希望が持てる!
それに、子供が将来悩んでいた時に、そっとこの本を渡すことで彼らの道しるべになってくれるんじゃないかな、とも思いました。自分次第で道は拓けるんだよと。
短くてあっさり聴くことができましたが、内容はギュッと詰まって濃厚。自分だけじゃなく、周りにも勧めたいと思える本。久々にグッとくる本に出会えました。
Audibleの聴き放題プランで、追加料金なしで聴くことが出来ます。3時間弱の長さなので、オーディオブックが初めてな方にも聴きやすくておすすめです。
私は紙の本でも購入して、いつでも読み返せるようにしたいなと思っています。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
まずはチェックしてね!