こんばんは、あんなです。
11月は全然ブログを更新できなかったので、12月はもうすこし頑張ってみようと思っているところです。読んだ本の感想がたまっているので、ちょっとずつ記録していきたい。
でないと、記憶が薄れていく…笑
せっかく色んな本やマンガを読んでいるので、感想は記録していきたいなあ。このブログを読んでくれた誰かが、同じ本を手に取ってくれたら嬉しいなぁ。なんて思いながら。
初めてaudiobookで小説を聴く
audiobookではいつも、ビジネスや教養関係の本を聴くことが多いです。というのも、前職では1か月2冊以上の読書が求められていて、出来るだけ仕事に役立ちそうな本を…と思って選んでいたから。小説のような遊びとか余裕を取り入れる隙がなかったんですよね。
でも退職をして、読書のノルマもなくなった今、
小説を読んでみよう!
と心と時間に余裕ができた訳なんです。
で、読んだ(聴いた)のがこの本。
このシンプルなカバーがなんとなく気になり、再生。
場面場面で変わる声。ポンポンっと良いテンポで進むストーリー。うん、意外と小説を聴くっていうのは楽しいかも。
でもこの小説、シンプルなカバーとは裏腹に、中身はとんでもない毒が渦巻いています。こんなに性格の悪い人しか出てこない作品、なかなかお目にかかれません。
こういうこと、あるよね~と思う場面も多々ありますが、、、ね。基本、気が重くなることがほとんど。読後感はあまりよくないかな。でもなんか癖になる。そんな感じ。
ここからネタバレ!!
私が一番驚いたのがね、最後にこの小説の中心にいる芦川さんのターンがきてネタばらし~~~ってなると思ったんですが、それがなかったこと。
(最近流行の転生ものとかは割とこういう展開が多いので、ちょっと影響されてたかも…。)
なので、芦川さんの本意は最後まで分からないまま。自然とああいう人なのか、それとも全てが計算なのか。わからない。そこに現実味がすごいあるなぁと。結局、どんなに考えても他人の考えって本当には分からないものですよね。
最後に二谷から結婚、の文字が出た時は本当に驚いた。え?あんな憎しみのような感情を抱いておきながら、結婚??もうよく分からないまま終わり。一生美味しいご飯を食べられないのでは???とか思っちゃった。
リアルな悪意が渦巻いている作品なので、自身のコンディションが良いときに聴いた方が良いと思います。落ち込んでいる時や疲れている時に聴くのには闇落ちしそうなので注意が必要です。そもそも、なんか嫌な気分になるのであんまりおすすめしたくない作品ではあるかも。
でもこういう作品こそ、なぜか心に残るんですよね。私たちが普段、どこかで二谷や押尾のような気持ちを抱いているからなのかも?
自身が認めたくない本音、本心を露わにする作品かもしれません。
まずはチェックしてね!