こんにちは、あんなです
前にもこんな記事を書いていますが、私はマンガを読むのが好きです。
子供のころからりぼんやなかよし、ちゃおを愛読し、コミックスも沢山買い、マンガ喫茶にもせっせと通う人生を歩んできました。今は電子書籍を大人買いしたり、アプリやSNSでマンガを楽しんでいます。
そんなマンガ大好きな私が、「一気読みするのがおすすめのマンガ」をテーマに、10作品を紹介していこうと思います!
完結済み:7作品
ゴールデンカムイ
『不死身の杉元』日露戦争での鬼神の如き武功から、そう謳われた兵士は、ある目的の為に大金を欲し、かつてゴールドラッシュに沸いた北海道へ足を踏み入れる。そこにはアイヌが隠した莫大な埋蔵金への手掛かりが!? 立ち塞がる圧倒的な大自然と凶悪な死刑囚。そして、アイヌの少女、エゾ狼との出逢い。『黄金を巡る生存競争』開幕ッ!!!!
昨年実写映画化もされた言わずと知れた名作。
最初はマンガアプリで細切れに読んでいたのですが、面白さがが分からずに脱落…。映画公開記念に全巻無料公開されていた際に再度読んでみたところ、あまりの面白さに手が止まらなくなりました。
キャラもストーリーも練りに練られているしバトルシーンも迫力があり、細切れで読むのはもったいない作品です。
最初から最後の最後まで読者を楽しませようとするサービス精神に溢れた超良作です。
私は鯉登少尉が好きでした~!盲目的に鶴見中将を慕っているのかと思いきや…しっかりと自分の目で見て考えたことをもとに判断している聡明さがとても魅力的です。
大奥
男子のみを襲う謎の疫病が国中に流行り、男子の数が激減。男女の立場が逆転した世界に生まれた貧乏旗本の水野は、大奥へ奉公することを決意する。女性の将軍に仕える美男三千人が集められた女人禁制の場所・大奥で巻き起こる事件とは…!?
こちらも言わずと知れた名作ですね。
これまでドラマ化や映画化されているため、マンガを読んだことがなくても、「男女逆転大奥」と聞けばピンと来る人も多いのではないでしょうか。
女性の園の大奥が、この作品では男性の園に。ぎょっとするような設定ですが、さすがよしながふみ先生。ストーリーの展開が秀逸で最後まで「この先はどうなるんだ?!」と興奮しながらページをめくる手が止まりませんでした。
設定はフィクションですが、歴史上の人物が多数出てきますので、歴史のおさらいや勉強にもなる…かも?ただし男女逆なのでちょっと混乱するかもしれません。
大奥を読んでから、田沼意次と聞くと美人が思い浮かぶようになってしまいました…笑
私は徳川綱吉のエピソードが結構好きです。とても聡明な彼女(彼?)があれほどまでに傍若無人に振舞うのはなぜなのか。将軍である前に1人の人間であると言わんばかりの心の叫びに胸を打たれました。実写版の菅野美穂さんの演技もとても素敵でした。
プライド
今は亡き有名なオペラ歌手を母に持ち、同じ道を目指す資産家の娘、麻見史緒。バイトをしながらオペラ歌手を夢見る緑川萌と出会い…!? ドラマチック・ラブ&バトル第1巻!!
萌は今でいう「毒親」の元に生まれて、夢を幾度となく親やその境遇に邪魔されているんですが、そのおかげでとにかく逆境に強い。不屈の心持ち。対する史緒は資産家の娘で、苦労なんかしたこともないお嬢様。そんな二人が、同じ「オペラ歌手になる」という夢を元に繰り広げる人間ドラマ。
人間ドラマなんて言葉じゃ軽いくらい、とにかく中身は重たい。でもそこが本当に良い。
一気に読んだ後はドッと疲れますが、その読後感含めて最高の作品です。
パパと親父のウチご飯
気丈夫な元カノから子供をあずけられた、整体師・千石。子供を引き取り妻と離婚した、漫画編集者・晴海。子育てに奮闘する2人は、郊外でのルームシェア生活を選択したが――。新しい幸せの調理法、初心の第1巻!!
ひょんなことから子供を1人で育てることになった、千石と晴海が試行錯誤しながら、父親として成長していくストーリー。
私は料理が苦手なのですが、家で子供と一緒にご飯を作って、一緒に食べて幸せな気分を分かち合いたいなと自然に感じさせてくれた作品です。
基本的に穏やかな日常料理マンガなので、最後までまったり安心して楽しむことが出来ます。日常系が好きな方には特におすすめ。続編(スピンオフ?)のお酒を飲む方も良い感じです。
子供たちの成長にも、ちょっとホロっとくる作品です。
夏目アラタの結婚
これは、最も一線を越える「結婚」!!
児童相談所に勤務する夏目アラタは、結婚に夢など抱いていない30代・独身。彼はある日、担当児童・卓斗から「父を殺した犯人に代わりに会って欲しい」という依頼を受ける。犯人の名は品川真珠。【品川ピエロ】と呼ばれる有名連続殺人犯だった…!!
上で紹介した作品とは打って変わって、こちらは手に汗握るヒューマンサスペンス。
夏目アラタって誰?その人の結婚が何なの??
って疑問に思いますよね。夏目アラタはこの物語の主人公の名前なんですが、まさに彼の結婚がストーリーのカギを握っています。というより、徹頭徹尾、終始一貫、彼の結婚についてのストーリー。
殺人犯である品川真珠とのやり取りの緊迫感にドキドキしたと思いきや、ストーリーが進むにつれて明らかになっていく謎と、どんでん返しの連続に息をするのも忘れるほど。いたる所に張られた伏線の回収も見事でした。
フィクションとはいえ、殺人が絡む話なので、その辺を割り切ってフィクションとして楽しめる人にはとてもおすすめ。真珠は特に女性には受け入れがたいキャラかなと感じるので、初期の段階で嫌悪感を抱いたら読み進めない方が良いかも。
どこか「悪人」に似た印象を受けました。悪って一体何だろう。悪いのはいったい誰?色んなことを考えさせられた作品です。
ベルサイユのばら
『ベルサイユのばら』は1972年に週刊マーガレットで連載開始以来、40年余にわたって愛読されるロングセラー。フランス革命を背景に展開される人間ドラマは、マリー・アントワネット、オスカル、フェルゼンの出会いから始まった!
お恥ずかしながら、私はつい先日までベルサイユのばら未履修でした。
気になってはいたのですが、ベルサイユのばらは男装の麗人のイメージが強く、なんとなーく食指が動かずにいました。本当、何となくですけど。
で、最近マンガアプリで全話公開キャンペーンを実施していたので読んでみたところ、作品としての完成度の高さに驚嘆しました。
まず読み応えがすごい。わずか41話しかないのに情報量がとても多い。キャラもそれぞれ魅力的で、オスカルが好きな女性が多いのも頷けます。かく言う私も作品のキャラではオスカルが好きで、悩みながらも自身の正義を貫く姿勢が、最後までとても素敵でした。
絵もとても美しく、読んでいてうっとりしてしまうほど。
史実に基づいたフィクションとのことですが、とても勉強になりました。特に、高校の世界史で習った「テニスコートの誓い」についてはこの作品で腑に落ちました。なんでテニスコート??と思っていたのですが、こういうことだったのか!と。高校生の時に読んでいたら、世界史がもっと好きになっていたかも。
名作と呼ばれるものはやはり素晴らしい。食わず嫌いをして未読の方は、ぜひ。
明日、私は誰かのカノジョ
「一週間に一回、私は【誰か】の彼女になる」
彼女代行として日々お金を稼ぐ女子大生と彼女に魅せられた男達の、恋愛のリアルを描くビターラブストーリー。第1巻は主人公の雪を偽の彼女としてレンタルした若きサラリーマン、壮太と雪の歪な恋愛模様を描く。あくまで客と彼らの理想の女を演じる代行彼女…二人の心の距離は果たして近づくのだろうか――
彼女代行…パパ活とか、そういった類の話?
と思いきや、半分正解で半分不正解。主人公の雪が彼女代行業をやるには大きな理由があり、決して自分が楽な暮らしをしたり、ブランド物を買ったりということはありません。
この作品はオムニバス形式で、色んな生き方を選択する女性に焦点を当ててストーリーが紡がれています。整形を止められない女性、ホストに貢いでしまう女性…。色んな女性がいますが、最後は自分の足で立って生きることを決意します。
主人公の雪も、毒親である母親や初めて好きになった人、そして自分自身の弱さを向き合い、立ち向かい、最後は自分の力で歩みだします。
皆それぞれ弱いところもあるけれど、その弱さと向き合いつつ自立しようとする姿は見ていて応援したくなりました。
読後感は…何とも言えず、ハッピーエンドでもアンハッピーエンドでもないんですよね。現実的。それなりの落としどころを見つけて何とかやっていく、みたいな。個人的に、その点も変に飾っていなくて好感が持てます。
あと、単純に夜の仕事とかに全く縁のない私は、読んでいて知らない世界をチラ見しているような感じで楽しかったです。
未完結
未完結の作品からは3つ紹介します。今後の展望も含めて期待が大きい3作品です。
この音とまれ!
先輩が卒業して箏曲部ただ一人の部員になってしまった武蔵。四月になり新入部員の勧誘に励むのだが、部の存在自体を知らない人も居る状態。そんな彼の前に現れた、見るからに不良で箏とは縁の無さそうな新入生が入部したいと言い出して!?
私、この作品が本当に大好きで。初めて読んだのが3年前なんですけど、何度も何度も読み返すほど本当に大好きなんです。
ストーリーとしては王道の、「不良が部活動を通して更生していく」と「部活動青春マンガ」をミックスしたような感じ。恋愛要素もあるので男女問わず楽しめる作品です。
箏曲部(そうきょくぶ)はお琴を弾く部活のこと。このマンガを読むまで、存在すら知りませんでした…。調べてみると、近くの私立高校にはあるようでしたが、、、私の行っていた高校にはありませんでした。
お琴ってお正月の畏まった演奏とか、「さくらさくら」のイメージが強いと思うんですが、これは古典というジャンルになるらしく、現代のお琴はもうちょっと、というかかなり自由で面白い。
作中に出てくるオリジナルソングは、作者のアミューさんのお母様とお姉様が作曲されたそうなのですが、どれも「本当にこれが琴???」と思ってしまうほど素晴らしい曲ばかり。特にこの天泣がエピソードも相まってとにかく泣けます。
武蔵(むさし、じゃなくて たけぞう、と読みます)が1巻では頼りない子供のようだったのが、最新刊では部の皆を束ねるお父さんのような存在になっているのがまず感動ポイント。ホント、成長したね。。。
笑いあり涙ありの良作品です。絵もキレイ。まだ未完結ですが、ぜひ多くの人に読んでほしい一作です。
セシルの女王
時は1533年、イングランド。善悪の尺度も命の行方も不確かな時代に、明日を夢見る少年が居た。ウィリアム・セシル、12歳。王に仕えることで出世を目論む彼は、衣装担当宮内官である父に連れられ、初めて城へと登る。しかしそこに君臨していたのは、暴虐な絶対君主・ヘンリー8世だった。
先日ベルサイユのばらを始めて読みまして…非常に感銘を受けた訳です。
史実に基づいた作品ってとても面白い!何が面白いって、学校で習ってきた歴史上の人物たち(多くは、名前と肖像画くらいしか知らない)が、人格を持って私の心の中で生き生きと動き出す。歴史上の出来事も、沢山の人が動いていることが実感できる。
このセシルの女王は、『ベルサイユのばら』池田理代子氏が推薦してるので、絶対に面白いだろうと読み始めました。
舞台は16世紀、ヘンリー8世治世のイギリス。この時代にキリスト教はカトリックとプロテスタントに分かれ、イギリスでは国教会が誕生する混迷を極めた時代なのですが…。セシルの女王を読んで、なぜそうなってしまったのかが理解できました。
全てはヘンリー8世が正当な王位継承権を持つ男児を持つために、これまでの宗教との付き合い方を変える必要があった。記憶の片隅にうっすらとある「国教会」というものの存在理由がようやく腑に落ちた感じです。
またこの作品は、言わずもがな作画は美しく、心理描写も丁寧で、思わず声を漏らして笑ってしまったり、涙をこぼしてしまうこともありました。舞台は500年も前ではありますが、人が人を思う気持ちというのは普遍的なものだなと改めて思い知らされました。
セシルの女王の「女王」は、皆さんもご存じエリザベス女王のこと。作中ではまだ子供のエリザベスですが、これからどのように成長して女王として君臨するのか。歴史の流れはなんとなく分かっているけれど、どんなキャラクターがどんなふうに動いていくのか。とても楽しみです。
悪役令嬢転生おじさん
52歳の真面目な公務員・屯田林憲三郎は交通事故に遭う。気が付いたらそこは学園舞台の乙女ゲームのような世界…しかも校内一高飛車なオーヴェルヌ侯爵家の令嬢グレイスに転生してしまい!?
悪役令嬢転生おじさんはいわゆる転生ものの作品なのですが、最近よく見る転生ものとは一線を画しています。
まず主人公はおじさんの屯田林憲三郎。真面目な公務員で、若いころから無類のゲーム好き。そして現実世界ではまだ生きています。
憲三郎が転生するのは、憲三郎の娘がプレイしていた乙女ゲーム。そのゲーム内の悪役令嬢に転生してしまうのですが…憲三郎はすぐにゲーム内に入り込んでしまったことに気が付きます。また、現実世界でゲームをプレイしている娘と妻も同様に気が付きます。
ゲーム内と現実世界の家族が協力し、憲三郎を無事に現実世界に戻すことが出来るのかが、この作品の肝になります。
ストーリーの大まかな流れは、他の転生ものと同じような感じなのですが、令嬢の中の人がおじさんであるだけで、あるあるな展開もついクスッと笑ってしまいます。また、嫌味のあるキャラクターもいないので、嫌な気持ちになることなく、純粋にストーリーを楽しむことが出来ますよ。
アニメ化が控えているようなので、今後にとても期待できる一作です。
前回の記事と合わせて、一気読みがおすすめのマンガ10作品を紹介しました。
少しでも、面白そうだな!と思っていただけたら嬉しいです
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
まずはチェックしてね!