原田ひ香『定食屋「雑」』『月収』感想|人とのつながりを楽しむ

※※当ブログのリンクにはプロモーションが含まれています

電子書籍の購入はhontoがおすすめ!

書籍と電子書籍のハイブリッド書店【honto】なら毎日クーポンがもらえてお得に電子書籍の購入が可能!

新規登録で70%オフクーポンも配布中!!

今すぐhontoをチェックしてね!

読みたかったあの本がお得に買えるかも!
あんな

こんにちは、あんなです。

今回は、原田ひ香さんの『定食屋「雑」』と『月収』を読んだ感想をまとめてみました。

『定食屋「雑」』はAudibleで、犬の散歩をしながら。『月収』は図書館で借りて読みました。舞台も登場人物の暮らしも違う2冊ですが、どちらも人と人との関わりが印象に残るお話でした。

結末や登場人物同士の詳しいつながりには触れずに、紹介していきます。

Contents

『定食屋「雑」』感想|ごはんの小説で口直しをしたくて

タイトルと表紙に惹かれて、Audibleで

読み始めたきっかけは、なんとなくタイトルと表紙に惹かれたこと。

実はその前に『おいしいごはんが食べられますように』を読んでいて、私にはちょっと気が重くなる読後感だったんですよね。なんとも嫌な気持ちが残ってしまって……。

それで、またごはんの出てくる本を選んだのは、少し口直しをしたかったのかもしれません。同じように食べものが登場するお話でも、今度はもう少し安心して楽しめたらいいな、という気持ちがあったのだと思います。

始まりは重め。でも、少しずつ安心して読めた

ところが、『定食屋「雑」』も最初はなかなか重い始まり。主人公の沙也加は夫から離婚を切り出され、夫が通っている定食屋「雑」を訪れることになります。

ごはんのお話で気分を変えようと思ったのに、また夫婦関係のしんどい話なのか……と、最初は少し身構えました。

でも、沙也加がそのお店で働くようになり、店主や常連さんとの関係ができていくにつれて、私の印象も変わっていきました。私が読んでいて嫌だなと感じる人があまり出てこなかったので、わりと安心して読み進められたんです。

作品の紹介は双葉社の『定食屋「雑」』書籍ページでも読めます。

主人公がだんだん変わっていくところが好き

特に好きだったのは、主人公が少しずつ変わっていくところ。食へのこだわりが強い人なのですが、お店で人と関わるなかで変化していく、その過程がリアルに感じられました。

急に何もかもうまくいく、という印象ではなく、日々の関わりのなかで少しずつ前を向いていく。だからこそ、主人公のことも店主のことも、読み進めるうちに好きになれたのだと思います。

小説なんだけど、「人との関わりっていいなあ」と思えた一冊でした。最初に感じた重さだけでは終わらなかったところが、私にはよかったです。

犬の散歩中に聴くAudibleにも

今回はAudibleで聴いたのですが、朗読も聞きやすかったと思います。日常を描いたお話なので、私は犬の散歩中に楽しんでいました。

散歩をしながら、少しずつ物語を聴き進めていく。私にはそんな楽しみ方が合っていた本でした。

『月収』感想|少しずつつながる女性たちの人生

同じ作者さんの本が気になって、図書館で

続いて読んだのが『月収』。たぶん同じ原田ひ香さんの本だから、おすすめに出てきたのかな? 図書館にあるようだったので、借りて読んでみました。

こちらは、話ごとに違う女性にスポットが当たる物語。年金と貯金で暮らす人、作家を目指す人、夫の遺産や投資収入で暮らす人など、年齢も収入も立場も違う6人が登場します。

登場人物の詳しい紹介は中央公論新社の『月収』書籍ページにあります。

「え? もしかして」と気づく楽しさ

この本で面白かったのが、別々のお話に登場する人たちが、実は少しずつ絡み合っていること。

「え? もしかして、この人って……?」

そんなふうに考えながら読み進めていました。それぞれ違う人生のお話を読んでいるのに、ふとつながりが見えてくる。その人間関係の書き方が絶妙で、上手だなあと思いました。

誰と誰がどうつながるのかは、ぜひ読んで楽しんでほしいところです。

気になったのは、月収300万円の52歳の女性

登場人物のなかで特に気になったのは、月収300万円の52歳の女性。

夫の遺産と株式投資で、働かずとも暮らせているという人なのですが、私には一人だけ別世界の人のように感じられたんですよね。

自分に近いから共感する、というよりも、暮らしが大きく違うからこそ気になってしまう。いろいろな立場の女性が登場するなかで、印象に残った人でした。

お金の勉強というより、物語として楽しかった

『月収』というタイトルですが、私は読み終わったあと、そこまでお金について深く考えたわけではなくて。

正直、「物語が楽しかったー!」という感じでした(笑)。

それぞれの立場で、それぞれの人生を頑張って生きている女性たち。その姿を追いながら、人間関係のつながりを楽しんでいたら、読み終わっていたという感じです。

お金にまつわる話ではあるけれど、私にとっては女性たちの人生を読む小説でした。女性の人生を応援してくれるような一冊だと思います。

2冊を読んで|人との関わりを読む面白さ

『定食屋「雑」』では、人との関わりのなかで主人公が少しずつ変わっていく姿が心に残りました。『月収』では、違う人生を送る女性たちのつながりに気づいていくのが面白かったです。

どちらも、登場人物がどう生きていくのか、人とどんな関係を作っていくのかを楽しめた2冊。

人との関わりや日々の変化をじっくり味わいたいなら『定食屋「雑」』。いろいろな女性の人生をのぞきながら、人物同士のつながりも楽しみたいなら『月収』。気になった方から手に取ってみてくださいね。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

Contents